「賃貸だから食洗機は無理」
「キッチンが狭くて置くスペースがない」
そう思って食洗器を諦めていませんか?
我が家もまさに、
という状況でした。
それでも毎日の食器洗いに時間を取られるのが嫌で、4年前にパナソニックのタンク式食洗機「NP-TSP1」を購入しました。
最初の1年はキッチンに置いてシンクへ排水していましたが、引っ越しに伴いスペースがなくなり、ここ3年間は「シンクから完全に離れたリビング」に設置し、独自の給排水システムで運用しています。
現在もトラブルなく毎日快適に使用できており、家事の負担軽減に大きく役立っています。
この記事では、我が家が辿り着いた「シンクから離れた場所での設置・運用方法」と、実際に長年使って感じたメリット・デメリット、注意点を紹介します。
(前提)食洗機にはどんな種類がある?
家庭用の食洗機は大きく分けるとビルトイン型と据え置き型の2種類です。
ビルトイン型
キッチンに最初から組み込まれているタイプです。
外から見えず使い勝手も良いですが、賃貸住宅では導入のハードルが高くなります。大家さんとの交渉や高額な工事が必要になる場合があり、退去時の原状回復費用も発生する可能性があります。
据え置き型
キッチンや棚の上に後付けで設置するタイプです。
据え置き型にはさらに、
- 蛇口から給水するタイプ(分岐水栓取り付けの工事が必要)
- タンクへ手動で給水するタイプ(工事不要)
に分かれます。
我が家が選んだのは後者の「タンク式」です。
理由はシンプルで、分岐水栓の取り付けが難しく、現在の配置ではキッチンに食洗機用の電源も確保できなかったからです。
賃貸である我が家のタンク式食洗機と設置台
我が家は、以下の写真のような構成で食洗器を使用しています。

我が家のタンク式食洗器
使用しているのはパナソニックの「NP-TSP1」です。
極端な話、100Vコンセントさえ確保できればどこにでも設置可能です。我が家ではキッチンから離れたリビングに置き、エアコン用のコンセントを利用しています。
※食洗機は消費電力が大きいため、コンセントは単独での使用が望ましいです。
設置台と「耐荷重」の重要性
現在は使わなくなった学習机の上に設置していますが、以前は「DORISのラック付きデスク」を使用していました。このデスクの天板耐荷重は30kgと記載されています。
我が家の食洗機運用時の重さは概算で、
- 本体:約19kg
- 給水用の水:約9L(約9kg)
- 食器類:約4kg
合計すると30kgを少し超える計算になりますが、このDORISのデスクで3年間、何の問題もなく支えてくれました。見た目もインテリアに馴染むのでおすすめです。
これから設置台を探す方は、万が一の変形や転倒を防ぐためにも、メーカー公称の「耐荷重30kg以上(できればそれ以上)」を目安に、しっかりした家具を選ぶことをおすすめします。
シンクから離して置くための4つの道具
シンクから離れたリビングで運用するために、用意したのは4つです。
- 給排水用の容器×2
- 手動の灯油ポンプ(100均も可)
- 給水用容器を置くための「台」(食洗機より高い位置にするため)
- (必要に応じて)付属品より長い公式の1.4m排水ホース(ANP2D-14)
我が家の運用ルーティン
① 給水
我が家の食洗器(パナソニックのNP-TSP1)は、1回の洗浄に約9Lの水を使います。
付属の給水カップに入る水量は、持ち運ぶ安全性を考えると「2L」が限界です。
しかし、毎回の給水で水道と食洗機を5往復するのは、現実的ではありません。

かといって、「9Lの巨大カップ」を使ったとしても、9kgもの重い水を抱えながら、食洗機の狭い給水口にこぼさず注ぎ切るのは至難の業です。
そこで辿り着いたのが、灯油ポンプを使った「サイフォンの原理」による自動化でした。
手順
- 給水容器に「約9L」の水を入れます。
⚠水の入れすぎには注意です。10L以上の水が入っていると、食洗機のタンク容量(約9L)を超えてしまい、給水中に食洗機から水が溢れ大惨事になります。
容器に「9Lのメモリ線」を引いておくのがベターです。 - 水を入れた給水容器を、食洗機より「高い位置」の台に置きます。
※12L容量の容器なら9L入れても余裕があり、持ち上げる際にこぼしにくいです。 - 灯油ポンプを給水容器から食洗機の給水口へ差し込み、最初に数回ポンプをにぎにぎします。
- 水が流れ始めたら、高低差で勝手に(自動で)水が注がれていきます。
- 約9Lの給水が完了すると、食洗機が「ピピピ」と満水を知らせてくれます。

② 排水と「ホースの長さ」対策
食洗器の排水ホースを床に置いた「排水用容器」に固定します。
洗浄後に溜まった排水はシンクへ運び捨てます。

ここで一つ、台上に設置することによる落とし穴があります。
製品に付属している排水ホースの長さは「1m」しかなく、排水用容器まで届かないことがあります。(我が家は学習机の高さや構造のせいで排水用容器までホースが届かなくなりました。)
その場合は、パナソニック公式の「1.4m排水ホース(ANP2D-14)」を購入すれば解決できます。ちなみに、このホースは付属品と接続(連結)でき、最大2.4mまで延長して使える仕様です。設置場所と排水容器に距離がある場合はお試しください。
3年間リビングで運用して分かったメリット・デメリット
メリット
デメリット(リアルな本音)
超重要)部屋を水浸しにしないために
この方法を運用する上で、妥協してはいけない重要なポイントが2つあります。
① 排水容器の「耐熱温度」
食洗機の排水はかなりの高温(約60℃〜80℃)です。
容器を準備する方は、熱で変形して漏れ出したりしないよう、ポリプロピレン製などの頑丈かつ耐熱の容器を選んでください。
ちなみに、我が家の排水用容器「フレクション」は、3年間毎日高温の排水を受け止めても、溶けたり歪んだりすることはありません。(製品自体にも耐熱温度100℃と記載されています)
② 排水容器の「溢れ(オーバーフロー)」対策
食洗機は排水側が溢れそうになっても自動で止まりません。「前回の排水を捨て忘れたまま、2回目の運転を始めてしまう」と、容量を超えて溢れます。
回す前に必ず中身を空にするを徹底してください。給水チェック以上に、排水チェックは重要です。
我が家も捨て忘れて回し始め、あわや汚水まみれになるところでした。。。(運転中に気づきました)
まとめ
キッチン横に設置する王道のスタイルと比べると、
今回紹介した方法は少し手間がかかりますし、リビングでの存在感というデメリットはあります。
しかし、
「賃貸だから無理」
「キッチンに置き場所がないから無理」
と諦めてしまうのはもったいない。
頑丈な台と灯油ポンプとスマートな容器(ゴミ箱やバケツ)(および必要に応じて公式の延長ホース)さえあれば、キッチン外でも快適に食洗機を運用できます。
家事の時短で、家族との時間や自分の時間を増やすために、ぜひこの「リビング設置スタイル」を検討してみてはいかがでしょうか。



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